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アンケート実施中2004年7月7日締めきり

生涯現役でいること

老後の心配事の上位は「寝たきりになること」

アメリカ人の平均的な食事を見ると朝食はコーンフレークに牛乳、昼食はハンバーガー、夕食にはピザ、デザートにケーキやアイスクリームなど、野菜をまったく食べない人もかなりいるといいます。WHOは、日本人の長寿について「日本の伝統的な食事は低脂肪であり、心臓病の発症率が低いことが理由」と分析しています。これは健康で生きられる年齢において、たべものが医学の技術よりも大切であると証明されていることになります。

大勢の科学者は人の寿命が、120歳まで生きられると発表しています。しかし、実際は日本の平均年齢が、女性で84.7歳、男性で78.9歳と、120歳には程遠い状態です。日本人の死亡原因は、ガン・心臓疾患・脳血管障害等の生活習慣病で亡くなる方が64.8%と非常に高く、これに事故や自殺を加えると89.8%。老衰で亡くなる方はわずか1.3%しかいません。

 寿命と健康は同じようでも、少し意味合いが違う場合があります。長生きしても寝たきりになって介護をしてもらわなければならないような状態では、本人も家族もあまり喜ばしいことではありません。日本人の多くは、寝たきりになることが老後の心配事だといいます。

 



老化はどうして起きるのか

どうして人は年を取るのでしょか。分子生物学や遺伝子工学の先端の分野では、人の染色体を調べて、その中に含まれる遺伝子の中に老化遺伝子があることがわかってきました。 また、細胞分裂が大きく老化に影響を及ぼしています。人間は1個の細胞から分裂し、生まれた時には3兆個、18歳ぐらいの成人に達すると60兆個ほどの細胞から成り立ちます。 しかし、この細胞はいつまでもそのまま生き続けるわけではなく、ある程度の期間で細胞分裂を繰り返すことによって若返っていきます。また、死ぬまでに平均60回ほどの細胞分裂を繰り返していることがわかってきました。 では、どうして60回ほどの分裂でダメになるのでしょうか。

皆様もカセットテープやビデオテープのダビングをしたことがあると思います。AのテープからBのテープへ、またBのテープからCのテープへと、これを30回も繰り返し次々行うと、最後はまったく見るに耐えられない、聞くに耐えられないようなテープになってしまいますね。これに近いのが老化だと考えてください。一つの細胞には、桃のタネのように核が必ずあり、この核が分裂をする時に46本の染色体に変わります。この染色体は毛糸の紐が巻き取られたような状態になっていて、さらに二重のらせん状態になって巻き取られています。この紐のことを『DNA』と呼び、さらにこの中にさまざまな遺伝子の情報が含まれています。

 この紐は、すべてが役に立つものとは考えられてはいませんでした。カセットテープでいえば、先端は透明のブラスチックのテープになっているために録音ができません。DNAの紐の先端部分も、何の意味もない同じことの繰り返しの情報が詰まっているために役に立たないと考えていました。ところが、細胞分裂を繰り返すうちに2本ある紐のうち、1本のDNAの先端が少しずつ短くなっていくことがわかってきました。回数を重ねると遺伝子の情報を持った部分である「細胞分裂をスタートしなさい」と命令を下す部分まで短くなっていき、最後は分裂ができなくなってしまいます。そうすると、その細胞は死を待つだけです。これが老化の原因だったわけです。


     

 「あまり食べないことが一番のクスリ」

難しい理論はさておき、長寿になる方法が動物実験で試みられました。その結果、あらゆる生き物が平均寿命を延ばすことができると証明されました。その方法は通常に食べている餌を半分にすることでした。それだけで約2.2倍に平均寿命が延びたといいます。この実験に携わった多くの科学者たちが現在自分のからだで証明しようとしています。彼らの多くは、「もっと以前から」どうせ60回ぐらいしか細胞分裂ができないなら、この1回1回の分裂時間を延ばしてやればいいのではと考えられますね。そのとおりで、これさえ延ばせば通常の2.2倍の寿命(平均1.7倍)になるわけです。ただしその数字は人間以外の生き物での実験結果です。

また、別な動物実験でも食べている食事の30%〜50%の量(カロリー)を減らすことで寿命が1.5倍近くに伸びることがわかってきました。また、さまざまな疾患が、食事を減らすことで治ることもわかってきました。

 そう考えると「あまり食べないことが一番のクスリ」といえます。腹八分目といわず、腹七分目、本当は腹五分目が120歳を目指す私たちには最良のクスリのようです。あらゆる動物は、飢餓よりも飽食に弱いといえます。世界中でこれを研究している科学者たちが、自分のからだをつかって食事を減らして、120歳に挑戦しようとしています。


td>食事の内容も良く考えるべき

前述のWHOは、日本人の近年の食生活悪化や依然として高い喫煙率などから、日本の平均寿命の低下が予想されるとの警告もしています。また、長寿日本一の沖縄県でも40歳以下の人の平均寿命は、全国平均よりもはるかに低くなっているのも事実。これはやはり、欧米化した食事の世代のたべものが健康や長寿に大いに原因しているといえます。

 いくら長寿であっても「健康平均寿命」が低ければ意味がありません。食事の内容もよく考えて食べる必要があります。昔は王族貴族やお金持ちしかかからなかった、痛風、糖尿病、ガンなどは、現在では普通の人の主な病気となっています。これらの原因はすべて食事が欧米化し、安く、大量に、飽きるまで食べられるようになったためです。

私たちは飽食といわれる時代にあって、理想的なたべものといわれる日本食の落とし穴『塩分』に注意し、『お腹いっぱい食べないこと』を心がけ、もっと昔の日本人が普通に食べていたものを積極的に食べるようにしたいものです。もちろん、自然まるごとのFLP食品をおかずの一品として食卓に加え、理想的な食生活を送り、イキイキとした120歳を目指しましょう。そして、日本人の「健康平均寿命」が100歳を超えたいものです。






この記事は2005年4月発行『ライフスタイル11号』からの抜粋です。


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